刺青(いれずみ)クリスチャン |ミッションバラバ

極道とイエス・キリスト 2003-11-24
本書の表紙を見て、映画の原作かと思われる方も多いでしょう。実際、渡瀬恒彦主演「親分はイエス様」で2001年映画化されました。そう本作は元極道たちのクリスチャン伝道集団ミッション「バラバ」の主催者・鈴木牧師の筆によるノンフィクションなのです。ヤクザのキリスト教徒、こんなミスマッチは無いでしょう? バラバとは、史実に残る極悪人に由来しています。日本国内のみならずアメリカ大陸にまで渡り、上半身裸でイレズミをさらけ大きな十字架を担いで旅する彼等は、色眼鏡で見られる宿命をも背負っていますが、これも意識されたパフォーマンスであると見るべきでしょう。なぜならば人が道を誤まるキッカケも映画「仁義なき戦い」だったりするのですから。「男の見栄」のなごりもあるのでしょうが、更正のキッカケとなれば生き恥もさらそうと言う覚悟でしょう。しかし本作は、鈴木牧師を中心に各メンバーの極道時代の体験が赤裸々に語られております。抗争・薬物中毒といった修羅場をくぐり抜けた彼等がイエスに光を見いだす経緯は、下手な小説よか迫力があり読者に感動を迫る。極道が決して口にしてはいけない台詞「怖い」と本音を漏らすことは、さぞかし勇気と覚悟が要った事でしょう。人生は、どんな境遇であろうが、やり直せるのだということを本書は訴えます。
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この記事は2006/10/20に作成しました。



